ポケトーチ用スペーサー製作

今回は、普段よく使うポケトーチ、そのポケトーチ用スペーサーの製作のお話です。

①ポケトーチ

②互換ライターを探す。

※※※警告※※※

③ポケトーチの構造

④寸法の比較

⑤スペーサーを試作する。

⑥点火テスト

⑦それでも、お勧めできない理由。

①皆さんも良く使うであろう、ポケトーチ。

 普通のライターを使う方もいらっしゃるかと思いますが、
 私は良くポケトーチを使っています。

新富士バーナーのポケトーチ

 色々な用途に使うのですが、一番多いのは、この時期の蚊取り線香でしょうか。

 ポケトーチというだけあって、通常のフリントライターと違い火力が強く、
 多少火をつけにくい状態であっても、火力でなんとなったりします。

 また、フリントライターだと、火口の周りやフリントライターの金属が熱せられて、
 不用意に触れてしまうと火傷したりしますが、ポケトーチだと火口が遠いので、
 その点でも安心感があります。

 ピンポイントで狙いやすいのもポケトーチの利点ですね。

②今回、ポケトーチのガスが切れてしまいました。

 あまり使用する頻度は高くないので、純正のライターを詰め替えても良いのですが、
 やはり、販売価格を気にしてしまうところです。

 そこで、ポケトーチ用の互換ライターがあるとのことですので、
 色々と情報を集めて、使えそうなもので販売価格の安いものを探しました。

 純正はポケトーチ用ライターとしてPT-01CRという型番で販売されています。

 このライターは、株式会社 東海のCR ML17という型式のものです。

  ※CR ML-17等、多少の表記揺れがあります。

 ポケトーチ用として交換品でなくても、同型式であれば寸法は同一のようですので、
 販売サイトによっては、購入数を増やすことで安くできるようです。

 今回は、あえて純正や同型式ではない、価格の安いペンギンライターの
 トライフリントライターを用意してみました。

③ポケトーチの上部点火機構部を開けて、ガスが無くなったライターを
 取り出してみます。

上部の点火機構部を外した状態。

 このような状態でライターが収納されており、横から見るとライターの火口上部と、
 ポケトーチケースの上端が面一になっています。

ポケトーチ上端とフリントライターの火口上部は面一となって収納されている。

 上部の点火機構部を裏返してみてみると、ガスを導くためのゴムパイプと、
 フリントライター側のガスバルブ(通常親指で押すところ)を押すための
 金属板が取り付けてあります。

点火機構部の裏側を見たところ。ガス導通用のゴムパイプとガスバルブを押すための金属板が見える。

 上部の点火機構部を取り付けると、金属板がガスバルブを開け、
 フリントライターの火口の奥にあるガスノズルにゴムパイプが被さり、
 ガスバルブより放出されたガスが点火機構部に送られます。

 点火機構部にもガスバルブがあるため、ポケトーチを点火しない限りは、
 フリントライターからガスが出ていても、点火機構部側でガスバルブで
 閉じてあります。

④今回、用意したペンギンライターのものと、もともと入っていたライターを
 並べてみると、高さ方向で違いがあります。

純正のフリントライターとペンギンライターのフリントライターのサイズ比較。

 フリントライターの底部で位置合わせすると、約2㎜ほどペンギンライターの方が、
 短くなっています。

フリントライター底部で合わせて火口上部で比べると、約2㎜ほど高さが異なる。

 次に、ペンギンライターをポケトーチに装着してみると、
 先ほどの純正フリントライターと違い、サイズが小さい分、
 奥に入り込んでしまいます。

ペンギンライターのものだと、奥に入ってしまう。

 横から見ても、高さ分だけ奥まってしまっています。

フリントライターの高さの差分だけ、ポケトーチ上部から下がってしまっている。

 奥まってしまっているということは、ガスバルブを開けるための金属板が
 届かなかったり、ゴムパイプがガスノズルまで届かなかったりします。

 高さが足りない分、高さを稼いでやれば良い。

⑤そう考えて、3DプリンターでTPUフィラメントを用いてスペーサーを印刷してみました。

FDM方式の3Dプリンターで印刷が終わった直後のスペーサー。

 サイズはペンギンライターの底部と同じ寸法で、厚みを約2.4㎜にしています。

 フリントライター同士の寸法差では約2㎜でしたが、柔らかいTPUフィラメントを
 使うことで、若干押さえ気味にして密着させるようにしています。

TPUフィラメントを使ったので、柔軟性がある。

 スペーサーをポケトーチのケース底部に入れて、ペンギンライターを差し込むと、
 若干ケースの上端から飛び出します。

スペーサーを入れたことで、ペンギンライターのフリントライターを入れても、奥に入ってしまうことは無くなった。

 指で押すと、ケースの上端と面一になるので、上部の点火機構部をセットすると、
 ペンギンライターが押されてノズルが密着し、金属板がガスバルブを押すことが
 可能となります。

スペーサー分高さが上がったので、ポケトーチケース上部から若干はみ出すようになった。

⑥実際に点火してみましょう。

 特に問題なく点火できるようになりました。

問題なく点火できた。特に使用感は変わらなさそうだ。

 また、特に操作感が変わるわけでもなく、
 中でフリントライターが遊ぶこともありません。

⑦最後に、この作業がお勧めできない理由があります。

 一見、問題なく点火し、使えるように見えると思います。

 私もそのまま使えると思っていました。

 しかし、フリントライター側のガスノズルを比較してみると、
 ペンギンライターの方が若干細いのです。

純正のフリントライターのガスノズル。
ペンギンライターのフリントライターにあるガスノズル。若干デザインも異なるが、純正のフリントライターよりも細いように見える。

 点火機構部のゴムパイプはある程度のガスノズルの直径差を吸収できるように
 なっていると思いますが、たとえば純正のフリントライターのガスノズル径に合わせて
 癖が付いていたとすると、ペンギンライターを装着すると隙間が空くことになります。

 今回、ガス漏れのような音は確認できませんでしたが、
 だからといってガスが漏れてないとも限りません。

 フリントライター1本分のガスではありますが、保管状況によっては、
 漏れたガスが充満してしまう可能性も否定できませんので、
 そう考えると、純正以外のフリントライターを使うのは危険であると考えられます。

 これは、純正のフリントライターでも言えることで、
 点火機構部のゴムパイプが劣化していたり、長年の使用で癖がついて
 広がっていりすれば、ノズルの寸法誤差によっては僅かずつガス漏れしてしまう
 可能性もあります。

 そのリスクを考えると、純正のフリントライターもしくは、
 同型式のフリントライターを使用するのが良いでしょう。

 今回、ペンギンライターを20本セットで買ってしまったため、
 使用せず保管する際は、上部の点火機構部を外して
 ガスバルブを押しっぱなしにしないようにしようと考えています。

 一見、コストが下がるようにも見えますが、リスクを増大させることも考えると、
 必ずしもコストが確実に下がったとは言えないように思います。

 単に壊れるだけといったリスクであれば構わないのかもしれませんが、
 ガス漏れや火器であるということも考えると、リスクが大きいように思うのが、
 お勧めできない理由です。

 今回のポケトーチに限らず、この手の情報はいくらでもありますが、
 本当に大丈夫なのか?を考える必要がありそうです。

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